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スマホ難聴に気をつけよう!

近年、スマートフォン(以下スマホ)の普及により、「スマホ難聴」が問題視されています。

2019年2月、WHO(世界保健機構)はスマホなどで音楽を聴く人の増加を懸念し、「使用は1日1時間以内に控えるべき」などの指針を発表しました。

「スマホ難聴」とは、どんな病気でしょうか?

ヘッドホンやイヤホンを使用し、長時間、大きな音で音楽などを聴くことによって起こる難聴を言います。

大きな音が原因の難聴を「音響外傷」といいますが、スマホ難聴もその一つです。

音響外傷には、他にもロックコンサートなどの大音量で起こる一過性の難聴がありますが、こちらは急性難聴であるため、程度が軽ければ時間が経つにつれて元に戻ります。

しかし、スマホ難聴は明らかな大音量でなくても、毎日のように音を長時間聴き続けて起きる「慢性難聴」であり、徐々に内耳の細胞や神経が障害を受けるため、聴力を少しづつ失っていきます。

スマホ難聴では、どんな症状が出るのでしょうか?

少しづつ両方の耳の聞こえが悪くなっていくので、初期には難聴を自覚しにくいのが特徴です。

自覚できる症状としては、耳鳴りや耳閉感(耳が詰まった感じ)を伴うことがあります。じわじわと進行するため、20代・30代で自覚症状がなかったとしても、40代以降になって難聴に気づくというケースが多く見られます。

10年・20年という単位で長期にわたって少しづつ聴力を失っていくスマホ難聴は、治療しても時間がたちすぎてしまっているので、完治させることはできません。

スマホ難聴は加齢性難聴に影響を与えますか?

スマホ難聴と加齢性難聴は別々のものと考えてください。

スマホ難聴があるから加齢性難聴が起こりやすいということは特にありません。というのは、加齢による難聴というのは、非常に個人差があるからです。

ただし、40代以上になると、スマホ難聴に加齢性難聴がプラスして難聴が強く出てくるということはあります。

診察を受けるタイミングを教えてください

治療は早いうちが勝負です。

このような神経の障害の治療というのは1週間以内がゴールデンタイムと言われています。

2週間以上経つと改善率が大きく下がります。とにかく早く治療することが肝心ですので、私としては耳鳴りや耳閉感などの耳の違和感が3日続いたら診てもらうことをお勧めします。

診察では、まず耳の中を見て、鼓膜や中耳に問題がないかを見ます。そこに問題がなければ、次に聴力検査をします。

多くの場合はそれだけで診断がつきます。

大病院や特殊な病院に行かなければ、これらの検査ができないということはありません。

診察した結果、もし難聴であれば、お薬を処方してくれます。

先ほどスマホ難聴は完治しないといいましたが、実はスマホ難聴でも1週間以内に治療すれば治ります。ですが、1週間では症状が出なくてご自身で気がつかない、そこが厄介なところです。

重症化してしまった患者さんの事例を教えてください

音楽関係の仕事で、一日中ヘッドホンで大音響を聴いている40代の方がいらっしゃいました。

その方は加齢性難聴も加わり、非常に強い難聴で、特に右側が悪化していました。

すぐにお薬を処方したところ、聴力は改善していきましたが、仕事上、耳を休めるのが難しいため、かなり時間がかかりました。

難聴というと、聞こえる・聞こえないというだけの問題だと思われがちですが、皆さんのその認識は誤りです。

よく「耳鳴りがあるから耳の聞こえが悪い。耳鳴りを治してほしい」と患者さんがおっしゃいます。ですが、実は難聴という障害がベースにあると、耳鳴りや耳閉感という症状が出てきます。

つまり、耳鳴りの原因は難聴なんです。特にスマホ難聴の場合、急に全く聞こえなくなることはないため、患者さんは難聴を意識されません。

「耳鳴りがずっとしている。だけど、そんなに困っていない」と患者さんは言いますが、実はもうすでに難聴があるんですね。

そのまま放置していると、耳鳴りがずっと続き、どんどん強くなって、聞こえも悪くなってきてしまいます。

スマホ難聴の予防法を教えてください

WHOでは「80デシベル以上の音を1週間で40時間以上聞くと難聴のリスクがあるので、それ以下にしましょう」などの指針を示しています。

ですが、実際にどの音が何デシベルかは分かりづらいと思いますので、私は以下の2点に気を付けていただきたいと思います。

その他、耳の健康に関してアドバイスをお聞かせください

コンサートなど大音量がするところに行くときは、100円ショップなどで売っている「柔らかい耳栓」を持参し、耳が痛いと感じたら軽く耳に差し込むようにしましょう。

最近はイヤホンや綿棒による刺激で外耳炎を起こす方が増えています。イヤホンを購入する際は、自分の耳に合うかどうか試着してから購入してください。

耳掃除は、基本的にする必要はありません。耳垢は自然に排出されます。やっても月に1回程度で十分です。もし、耳かきをする場合は「竹の耳かき」で優しくなでるように。

市販の綿棒は耳掃除に適していません。特に入浴小屋プールのあとは、炎症やかゆみの原因になりますので、綿棒で耳の中をいじらないでください。

また、耳の中に水が入っても自然に排出されるので、中耳炎になることはありません。

耳の中が気になった時は、ご自身でいじる前に早めに耳鼻科を受診してください。

荏原健康保険組合 荏原けんぽ 2020 12 vol.364 冬号